「こんにちは。
ロージーライフです。
騎手ってさ、誰が乗っても同じような気がするやん?
でも違うねん。
特にG1のような大きな舞台では、騎手が一瞬でもミスをしたら勝利がはるかに遠ざかってしまうほど、重要な役目やねんで。
てことで今日は、G1で頼りになる騎手や、これから注目の騎手を紹介していくで!」
武豊
現役お手馬:エアスピネル、リスグラシュー、ジャンダルム
野球界ならイチロー、サッカーならカズがいるように、競馬界の「持ってる」スーパースターが武豊である。
彼のあとを継ぐようなカリスマが現れないのが、競馬界最大の悩みと言っても過言ではない。(競馬界というより、僕の悩みかもしれない)
長い手足、背中をぴーんとさせた綺麗な騎乗スタイルは、テレビで見ててもすぐに見つけることができる。
かつてはサンデー産駒のエリートホースで鮮やかな追い込みで勝つのを代名詞としたけど、今では正確なペース配分での逃げこそ最大の武器になっている。
そんな武さんも来年50歳を迎える。
うまく行かない時期もあった。
1番人気の馬に乗る数も減った。
それでも決して弱音を吐かず立ち向かう姿は、勝利よりも大事なものを伝えてくれる。
「頑張りたいと思います」と普通なら言うところを「頑張りますよ」と彼は言う。
ミルコ・デムーロ
現役お手馬:ペルシアンナイト、スワーヴリチャード
流行語大賞というのが毎年発表されるけど、競馬界ではここ数年はこの言葉が毎年大賞になっている。
その言葉とは、「結局デムーロ」
もう何度つぶやいたことだろう。
大胆不敵な勝負強い騎乗は「デムーロじゃなければ勝てなかった」と思わせるものが多い。
騎乗もさることながら、馬を選ぶ目がものすごい。
マイルチャンピオンシップではG1を勝っているレッドファルクスでなくペルシアンナイトを選び、エリザベス女王杯では前年優勝しているクィーンズリングではなくモズカッチャンを選んで優勝している。
とにかく重賞では「結局デムーロか・・」とつぶやかないように、しっかり馬券には加えておきましょう。
クリストフ・ルメール
現役お手馬:レイデオロ、サトノダイヤモンド
騎乗技術に定評のある四位騎手が「ルメールの騎乗フォームを、競馬学校の乗せればいいのに」と言うくらい理想のフォームだと言われている。
破壊力のデムーロ。安定感のルメール。という感じである。
2017年にリーディングジョッキーに輝いた時の複勝率は5割4分8厘。
なんと出走するレースの半分以上で3着以内に入っている。
フルゲート18頭にもなる競馬でこの数字はものすごいことで、もちろん馬券でもルメール騎手を外すのは無謀と言える。
横山典弘
現役お手馬:ミッキースワロー、アエロリット
今年で50歳。もはや仙人の域に達している大ベテランである。
あっと驚く大逃げをうつこともあれば、ぽつんと最高方からレースを進めることもあり「策士」と表現されるが、横山騎手としたら馬の気分を優先した結果なのだろう。
気難しい馬や、うまく能力を発揮できない馬でも横山ジョッキーが乗ればキッカケをつかむことは多い。
ちなみに「横山騎手の今年の目標は?」というインタビューの答えがすべてを表現していたので紹介しよう。
「ないよ。
無事に乗っていれば、あとは馬たちが力を貸してくれる。」
福永祐一
主なお手馬:ワグネリアン、ケイティブレイブ
以前は福永騎手自身が言ってたように「パンチ力がない」ような印象もあったけど、ここ数年でとても頼もしい騎手に変わった。
なにやら運動力学に詳しいコーチがついてるようで、そのトレーニングプログラムを受けることで40歳を超えてさらなる進化を見せているのだ。
たしか「足でジャイロを描く」みたいなことを言ってた気がする。
「感性では勝てないので、違うアプローチでトップを目指してきた」と言ってたので、論理的に考え、知識を増やすことでここまで進化することが出来たのかな。
実際レースを見ても、馬の動きと自然にリンクしていて、直線の伸びが違うのだ。
進化した騎乗。最高の相棒ワグネリアン。
今年こそ悲願のダービー制覇なるか。
田辺裕信
現役お手馬:ジェネラーレウーノ
嵐を呼ぶ美浦の若大将。
有力馬主の協力がないとなかなか若い騎手が活躍できない時代の中で、ただひとり実力だけでのし上がってきた実力派。
何かを起こしてくれそうな期待を持たせる騎手で、したたかに、冷静な騎乗で常に一発を狙う。
数年後、日本のトップに立っているのは彼かもしれない。
池添謙一
現役お手馬:ヤマカツエース、ブラストワンピース
3冠馬オルフェーヴルと共に一時代を築いたものの、意外にもリーディング争いでトップ10に入ったことはない。
それでも毎年のようにビッグレースを勝っているように、その勝負強さは日本屈指である。
特にデュランダル、ドリームジャーニー、スイープトウショウと追い込み馬で結果を出していることから「追い込みの池添」という印象があるくらい。
そんな確固たるポジションを確立してるように見える池添騎手だけど、2018年はなんと拠点を栗東から美浦へ移すことが発表された。
栗東だと外人騎手など有力騎手がひしめきあってるので、騎乗数を確保するためだと思うけど、池添騎手のような実績のある騎手が貪欲に可能性に挑戦する姿をぜひ応援したい。
池添騎手が「今年はこの馬でクラシックへ」と期待の大きいブラストワンピースとのコンビも注目。
川田将雅
現役お手馬:ダノンプレミアム
性格も一直線なら、騎乗も一直線。
8年連続でリーディングベスト10に入り、複勝率が4割を超える安定した成績を残す。
ジェンティルドンナ、サトノアラジン、ミスエルテ、レーヴミストラルなどで大外からズドンと豪快に差し切る競馬で勝ってきたように、大事なところで結果を出す強心臓の持ち主で、大きなレースで頼れるジョッキーである。
石橋脩
現役お手馬:ラッキーライラック
「日本競馬史上最も優れたジョッキーは誰か?」
という問いはとても難しいけど、「最もイケメンなジョッキーは誰か?」という問題はあっさり答えが出る。それが石橋脩騎手である。
イケメンなので騎乗もスマートかと思いきや、騎乗は大きなアクションで無我夢中な感じが出ていてとても良い。
地道な努力の甲斐あって、ついにラッキーライラックという有力2歳馬で頂点を掴んだ。
この勢いのまま今年も突き進んで行ってほしい。
和田竜二
現役お手馬:ミッキーロケット
自分のことを「雑草人間」と言うように、派手さはなくても泥臭く混戦をものにする。
明るい性格で、随所であっと言わせる穴馬を持ってくるのでファンも多い。
デビュー4年目で出会ったテイエムオペラオーとG1を7勝を挙げるも、実はその後16年間G1勝ちに恵まれていない。。
それでも着実に勝利を積み重ねて、2017年には年間96勝でリーディング5位と大躍進を見せG1でも穴馬を上位に何度も持ってきた。
近いうちに雑草が、大きな花を咲かせるだろう。
きっと混戦で、きっと穴馬に乗っている。
その時はなんとしても馬券を握り締めていたい。
藤田菜七子
競馬界にフィーバーを巻き起こしている16年ぶりに現れた女性ジョッキー。
2017年には年間14勝を挙げて、女性騎手の年間最多勝利記録を作った。
とはいえ海外に目を向けると、ニュージーランドのリーディングに輝いたこともあるリサ・オールプレス騎手、アメリカで年間159勝したこともあるシャンタル・サザーランド騎手、2017年にイギリスの女性最多勝記録をつくったジョセフィン・ゴードン騎手など、男性を凌ぐ活躍をしてる女性騎手も存在する。
来年になると斤量の減量もなくなるので、そこからどれだけ活躍できるかが本当の勝負になってくるかも。
頑張って欲しい。
藤岡佑介
現役お手馬:クリンチャ・・・あれ?
なんと今入ってきた情報によると、クリンチャーが藤岡騎手から武騎手に乗り変わりになるようです!
うーん。このなんともいえないコンビが味があって良かったのに。。
とはいえ、藤岡騎手はヒヤシンスSを勝ったスマハマという楽しみな馬もいるし、最近はとても調子が良く、積極的な競馬を意識して勝ち星を伸ばしている。
きっとまた、G1であっといわせる場面があるに違いない。
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