New!!【POG2024~2025のおすすめ有力馬はこれ!!】

【決定版】競馬のクラシック最強世代ランキングを発表します!

こんにちは。ロージーライフです。

史上最強世代はいったいどの世代なのか・・・。

古くはロングエース・タイテエム・イシノアラシの世代や、タケシバオー・アサカオー・マーチスの世代、トウショウボーイ・テンポイント・グリーングラスの世代をよく耳にするし、最近だとドウデュースとイクイノックスが走った2022年クラシック世代も強いよね。

ちなみにぼくが大事にしている最強世代の5つの要素はというと・・・。

  • 評判になってる馬たちがしっかりと勝ってクラシックに向かう
  • 3冠レースでその馬たちが上位を争う
  • 3歳の秋のG1で古馬相手に結果を出す
  • 明け4歳の春の重賞をそれぞれの馬が勝つ
  • 4歳の秋には下の世代を抑え込む

この5つの要素にできるだけ該当してる世代が最強世代と言っていいだろう。後から振り返って強い馬がたくさんいた世代というより、強い馬がクラシック戦線から古馬まで激突を繰り返し最上位で居続けているかどうかが大事だと僕は思う。またダービー上位5頭の馬同士で戦ったら強いかどうか、という視点も大事にしたいところ。

逆にクラシックで上位に入らずに古馬になって強くなった馬は「世代代表感」がだいぶ薄れてしまうので少し評価は低くなってしまう。

それではさっそくランキングにいってみよう!!

1位1998年クラシック世代

正直な話「史上最強世代は?」という問いには答えがある。それがこの1998年クラシック世代である・・・。
この頃は外国産馬のクラシック出走権がなかったんだけど、もしあったらどうなっていただろう。なかったからこそこんなにも想像が膨らむ夢の世代になったのかもしれないけど。

武豊騎手に初のダービー制覇をもたらし、物語の主人公のように日本競馬を引っ張って行った日本総大将スペシャルウィーク
朝日杯を驚愕のレコードで制し、グランプリ3連覇を成し遂げた怪物グラスワンダー
距離不問で芝もダートもお構いなし、国内でも海外でも、良馬場でも不良馬場でも、逃げでも差しでも結果を出す自由自在の走りを武器にで世界的な名馬となったエルコンドルパサー

この3頭の他にも皐月賞と菊花賞を逃げ切った白い逃亡者セイウンスカイ

クラシック戦線で活躍し古馬になって短距離路線に向かい高松宮記念を勝ったキングヘイロー

安田記念とマイルCSを同年に制覇しマイル王に輝いたエアジハード

フランスの1000mのG1アベイユドロンシャン賞を制覇する快挙を成し遂げたアグネスワールド

最強マイラーと呼ばれたタイキシャトルにスプリンターズSで土をつけたマイネルラヴ

牝馬路線では桜花賞と秋華賞の2冠を達成し古馬になりエリザベス女王杯を制覇したファレノプシス

ダート路線ではフェブラリーSとジャパンカップダートを制覇したウイングアロー

マルゼンスキーのレコードタイムを破る衝撃のレースを見せた怪物グラスワンダー。天才武豊が成し遂げていなかった悲願のダービー制覇を5馬身差の圧勝でプレゼントしたスペシャルウィーク。NHKマイルCを5戦無敗で制覇したエルコンドルパサー。3歳春の時点でこの世代が特別なものだと多くの人が感じていただろう・・。

3歳秋にジャパンカップをエルコンドルパサーが。有馬記念をグラスワンダーが制覇し人々の予感は確信に変わる。明け4歳のスペシャルウィークがAJCC、阪神大賞典、天皇賞春の3連勝でメジロブライトやシルクジャスティスに力の違いを見せつけ、セイウンスカイは日経賞を5馬身差で勝てばマイル路線へと転向したキングヘイローは重賞2連勝を飾る。グラスワンダーは4歳初戦となった1400mの京王杯SCを後方から恐ろしい末脚で勝ち切ると、安田記念ではそのグラスワンダーを接戦の末にエアジハードが勝利する…!!宝塚記念ではグラスワンダーがスペシャルウィークに3馬身差をつけ圧勝するが、その後ろには7馬身もの差がついていた。欧州遠征に挑んだエルコンドルパサーはサンクルー大賞を持ったままの手応えで先団を飲み込み世界を驚かせ、凱旋門賞では不良馬場をものともせずにモンジューとの死闘を演じてクビ差の2着になるも「勝ち馬は2頭いた」と現地で賞賛を浴びる。天皇賞秋とジャパンカップではスペシャルウィークが王者としての風格を見せつけ、有馬記念ではグラスワンダーとスペシャルウィークの4cm差の歴史的な名勝負で競馬ファンを熱狂させた。まさに奇跡の最強世代。これを超える世代は今後出てくるのだろうか。

スペシャルグラスエルコンセイウン
弥生賞1着2着
皐月賞3着1着
ダービー1着4着
菊花賞2着1着
毎日王冠5着2着
JC3着1着
有馬記念1着4着
宝塚記念2着1着
天皇賞秋1着5着
有馬記念2着1着

2位2001年クラシック世代

2001年のアグネスタキオン世代は、世代としてのG1勝利数などは秀でているわけじゃないけど、これまでにない無限の可能性を感じさせてくれたという点でとても印象的な世代だった。

光のようなスピードで皐月賞を制覇した幻の3冠馬アグネスタキオン

ダービー、ジャパンカップと得意の東京では無類の瞬発力を見せた密林の王者ジャングルポケット

菊花賞、有馬記念、天皇賞春と一瞬の切れ味で他馬を置き去りにしたマンハッタンカフェ

たった2戦で今もなお日本史上最強ダートホースに君臨し続けるクロフネ

皐月賞・ダービー2着の無念を古馬になって宝塚記念の舞台で晴らしたダンツフレーム

まず当確を表したのは札幌3歳Sで類まれな瞬発力を見せたのがジャングルポケット。3着に粘ったテイエムオーシャンもただの牝馬ではない大きな可能性を感じさせる非凡な才能を見せていた。

また武豊騎手が乗るクロフネがこれまで見たことがないよう迫力満点の馬体とフォームで2連勝を飾り大きな話題となっていた。

そして今でも語り草となっているラジオたんぱ杯3歳Sでそのジャングルポケットとクロフネを一瞬で突き放したのがアグネスタキオンである。一体何が起きたのかわからなかった。クロフネもジャングルポケットも間違いなく強い競馬をしていた。現に3着のクロフネと4着馬の間には5馬身もの差がついていた。この勝ち方に早くも「3冠間違いなし!」という声が上がるほど。

年が明けてクラシックロードに新たな衝撃が走る。アグネスタキオンと同じアグネスの冠名を持つ馬アグネスゴールドが無敗できさらぎ賞スプリングSの重賞連勝し一気に注目を浴びる。しかもまるでアグネスタキオンのようなものすごい脚を見せたのだ。きさらぎ賞で2着だったダンツフレームはアーリントンCを勝ち皐月賞に名乗りをあげた。ジャングルポケットもまた共同通信杯を力の違いを見せつけ勝利、クロフネも毎日杯を5馬身差の圧勝しさすがの存在感を示した。クラシック大本命アグネスタキオンは弥生賞に出走。不良馬場にもかかわらずあっさりと5馬身差をつけ、主役はオレだと言わんばかりの走りを見せた。

力のある馬たちが取りこぼさずにクラシックに揃い踏み、そこでも上位を争う。この構図が最強世代を印象づける大きな要素だ。残念なことにアグネスゴールドは皐月賞の前に故障してしまい、アグネスタキオンも皐月賞を勝って直後に故障を発生して引退してしまったが、この世代のすごいところはクラシック戦線に次々と新しい才能が生まれてきたことだ。札幌記念では圧倒的1番人気のジャングルポケットをあっさり交わしていく黒い影。それこそがエアエミネムである。その勝ち方から「黒いアグネスタキオン」と呼ばれた。僕に。

神戸新聞杯ではエアエミネムの2着に入ったサンライズペガサスの末脚の鋭さが目立った。菊花賞ではそのエアエミネムを寄せ付けずに新たな刺客マンハッタンカフェが優勝。

ジャパンカップダートではクロフネが7馬身差の圧勝で日本史上最強のダートホースと呼ばれ、ジャパンカップではジャングルポケットが覇王テイエムオペラオーを差し切る快挙。有馬記念でもマンハッタンカフェが上がり33秒台の末脚で優勝。4歳になってもサンライズペガサスが大阪杯をマンハッタンカフェが天皇賞春をダンツフレームが宝塚記念を制するなどの活躍を見せた。

アグネスタキオン、クロフネ、マンハッタンカフェなど残念ながら故障で引退してしまった馬が多く、98年世代には実績で劣ってしまうけど、次々と新しいスター候補が現れるのが見ていて楽しい世代だった。

タキオンジャンポケマンカフェダンツ
ラジオ1着2着
弥生賞1着4着
皐月賞1着3着2着
ダービー1着2着
菊花賞4着1着5着
天皇賞春2着1着

3位2010年クラシック世代

この2010年クラシック世代は僕の中では史上最強世代と言っても過言ではない。後から振り返ると最強レベルの馬はいなかったかもしれないが、世代トップ10で争えばこの世代が1番だろう。とにかく層が厚く個性的なメンバーが集まる世代だった。

皐月賞・有馬記念を制しドバイワールドカップまで制したヴィクトワールピサ

ダービー・天皇賞秋を閃光のような瞬発力で制したエイシンフラッシュ

朝日杯を制し、3歳でジャパンカップを繰り上がりながら優勝したローズキングダム

クイーンエリザベスCなど勝つときは圧倒的なパワーを見せるルーラーシップ

3歳の天皇賞秋で後方一気の末脚で2着に来たペルーサ

トゥザヴィクトリーを母に持つ良血の大器トゥザグローリー

天皇賞春を制しフォワ賞で2着に入ったヒルノダムール

NHKマイルCを後方一気の末脚で勝ったものの故障してしまったダノンシャンティ

この世代でまず注目されたのはデビューから2連勝を飾ったリルダヴァル。その勝ちっぷりから早くもクラシックはこの馬という印象を与えたが、すぐに骨折が判明し休養に入ってしまう。

後に「伝説の新馬戦」として語り継がれるレースで現れたのがヴィクトワールピサとローズキングダム。2頭が後続を引き離す競馬で来年のクラシックを予感させる走りを見せ話題となった。その期待通りにローズキングダムは3連勝で朝日杯を制して2歳王者に、ヴィクトワールピサはそこから5連勝でローズキングダムを逆転して皐月賞の栄冠を勝ち取る。ダービーもヴィクトワールピサで間違いなしかと思われたが、NHKマイルCを制したダノンシャンティ、無敗の4連勝で青葉賞を制したペルーサ、エアグルーヴ産駒の大器ルーラーシップが、青葉賞ではペルーサに敗れたものの素質だけはヒケを取らないと言われた良血トゥザグローリーなど、とにかくダイヤの原石がゴロゴロしていた。ダービーではスローペースになりエイシンフラッシュとローズキングダムの瞬発力が勝負を決めたが、秋になりダイヤの原石が輝き出す。

ペルーサは天皇賞秋で出遅れから目の覚めるような末脚をで2着に食い込み競馬ファンを虜にした。ルーラーシップが半年ぶりの古馬相手の鳴尾記念を快勝し有馬記念に名乗りを上げると、トゥザグローリーも中日新聞杯で古馬を破って有馬記念参戦を決めた。またNHKマイルCを制したダノンシャンティは骨折の休養を終え有馬記念での復帰を発表。ローズキングダムはジャパンカップを制覇し、3着には凱旋門賞帰りのヴィクトワールピサがしっかりと存在感を見せつけた。こうして3歳の有力馬たちが有馬記念に集結したのである!レースではなんと上位7頭のうち5頭がこの3歳世代だった。年が明けて4歳春がまたすごかった。最近だとぶっつけでG1に出走したりするところ、春のうちにガンガンG2に出走して激突を繰り返し上位争いを繰り広げたのだ。日経新春杯、京都記念、日経賞、大阪杯、天皇賞春ではこの世代が上位独占。みんな条件がつく個性派ばかりで、個人的にサンライズプリンスやダークシャドウも好きだったし、世代の馬すべてを応援してしまうほど魅力に溢れた世代だった。

ピサロズキンフラッシュルーラートゥザペルヒルノ
若葉S1着2着
皐月賞1着4着3着2着
青葉賞2着1着
ダービー3着2着1着5着7着6着9着
菊花賞2着2着7着
JC3着1着8着
有馬記念1着7着6着3着4着
日経新春3着1着2着
京都記念1着3着
日経賞3着1着2着
大阪杯3着1着
天皇賞春11着2着13着8着1着
宝塚記念4着3着5着13着
天皇賞秋10着6着5着3着
JC13着9着8着11着16着
有馬記念8着12着2着4着3着6着

4位2015年クラシック世代

ドゥラメンテ、キタサンブラック、リアルスティール、サトノクラウンという3冠を争った馬たちが、古馬でも活躍してしかも種牡馬としても大活躍を見せる新世代。3歳のジャパンカップでは牡馬の出走馬がなく、有馬記念でもキタサンブラックが3着と頑張ったがリアファルがシンガリ負けをするなど、層が厚いとは言えなかもしれない。シュヴァルグランがクラシックを戦っていたら世代最強論争に加われたかな。

狂気を持つ常識やぶりの2冠馬ドゥラメンテ

雄大な馬体から黒王と称されG1を7勝したキタサンブラック

ドバイターフで世界のミドル王の称号を手にしたリアルスティール

タフな馬場で力を発揮し香港ヴァーズを制したサトノクラウン

古馬になって一気に力をつけジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン

つけ入る隙のない完璧な競馬で新馬、東京スポーツ杯を勝ったサトノクラウンがまずクラシック候補に名乗りを挙げるが、朝日杯は混戦をダノンプラチナが勝ったもののまだこれといったスターが現れず混沌としていた。しかし年末にあるスター候補が現れる。好位から圧倒的なスピードで抜け出したディープ産駒に「これが今年の主役にまちがいない!」という直感が働いた。それがリアルスティールである。リアルスティールは期待通りに共同通信杯でも見事に優勝を飾ったが、ぼくは道中引っかかりながら2着に来たドゥラメンテに目を疑った。あれだけ引っかかったのに・・・。とてつもない能力を秘めているという予感は皐月賞で間違いじゃなかったことに。4コーナーで一気に外に膨らむ暴走を見せながら信じられない脚で圧勝。これはもう歴史的な名馬だと確信した。2着にリアルスティール3着にキタサンブラック。しっかりと実力馬が上位にくるレベルの高いレースだった。ダービーもあっさり勝って2冠達成したが、骨折が判明してしまう。この頃はドゥラメンテの1強という印象だったけど、4歳になりリアルスティールやキタサンブラック、シュヴァルグランがめきめきと力をつけてくる。またデビュー当初完璧な競馬を披露していたサトノクラウンはいつのまにかタフな馬場だけ能力を発揮する個性派に変わっていた。

ドゥラキタサンリアルクラウンシュヴァル
共同通信2着1着
スプリング1着2着
皐月賞1着3着2着6着
ダービー1着14着4着3着
菊花賞1着2着
中山記念1着3着
天皇賞春1着3着
宝塚記念2着1着6着9着
天皇賞秋2着14着
JC1着5着3着
有馬記念1着6着
大阪杯1着6着
天皇賞春1着2着
宝塚記念9着1着8着
天皇賞秋1着4着2着
JC3着10着1着
有馬記念1着13着3着

5位2016年クラシック世代

この世代は今となってはむしろ弱い世代と認識している人も多いかもしれない。しかし!実際にダービーまでは競馬史上でも指折りの世代レベルだったのだ!それはなぜか・・この時はまだディープインパクト産駒に早熟傾向があるという「ディープタイマー」がまだ知られていなかったからである!

ディープタイマーを知らない状態でサトノダイヤモンドやマカヒキのパフォーマンスを見た人は「このまま成長したらものすごいことになるんじゃ…!」と壮大な夢を思い描いた。

セリで2億4000万の高額がつき、その期待通り菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンド

時が止まったような末脚を武器にダービー馬となったマカヒキ

2戦目で朝日杯を勝ったモンスターリオンディーズ

無限の可能性を感じさせた天才シルバーステート

超ハイペースの皐月賞をコースレコードで駆け抜けたディーマジェスティ

武豊騎手とともに安定感抜群の走りを見せた優等生エアスピネル

つけ入る隙のない横綱競馬でデイリー杯2歳Sを勝ったエアスピネルのレースっぷりは「朝日杯はこの馬でしょうがないな」という諦めにも似たムードが漂った。予想通り単勝オッズ1.5倍の圧倒的1番人気で挑んだ朝日杯。直線で楽に抜け出し勝利を確信したその時、大外から黒いモンスターが襲い掛かった。このモンスターこそエピファネイアの弟リオンディーズである。まさに暴力的なまでの豪脚。兄以上の才能を感じさせる走りに競馬ファンは青ざめた。また2歳未勝利と紫菊賞を連勝したシルバーステートもその勝ちっぷりから世代ナンバーワンという声が集まるも残念ながら故障で戦線離脱。そのほか新馬と500万下を持ったままの楽勝を見せたサトノダイヤモンドはその馬体やフォームはまさに競走馬の理想のような、皇帝シンボリルドルフ級なのでは?という予感すら感じさせた。

3歳になると共同通信杯をディーマジェスティがパワフルなフットワークで勝利。きさらぎ賞をサトノダイヤモンドがやはり恐ろしい手応えで楽勝。弥生賞では朝日杯ワンツーのリオンディーズとエアスピネルをマカヒキがものすごい脚で差し切り、一気にクラシックの有力候補に名乗りを挙げた。

このようにこの年は「いったいどれだけ強いんだ?」という大きな可能性を感じさせる馬が揃っていた。特にサトノダイヤモンド、マカヒキ、リオンディーズ、シルバーステートの4頭はどれも歴史的な名馬になってもおかしくないほどのポテンシャルを秘めていた。

そして迎えた皐月賞。なんと1000m58秒4というハイペースをこともあろうにリオンディーズが早めに先頭を奪う展開に…!それを捕まえに行くエアスピネル、その後ろからサトノダイヤンドの激しい叩き合い!しかし最後はさらに後方にいたディーマジェスティとマカヒキが一気に飲み込んでフィニッシュ。ハイペースによって後方が有利となる展開だった。ダービーは平均ペースだったものの、後方はスローの展開。なんとそのなかで後方15番手にリオンディーズの姿があった。皐月賞を早め先頭で負けてしまったので今回は後方から行ったのだろうか。完全にチグハグな騎乗にファンはどよめいた。直線では抜け出しにかかるエアスピネルにサトノダイヤモンドとマカヒキが襲い掛かりマッチレースに。激しい叩き合いの末マカヒキがハナ差の勝利を飾る。リオンディーズは後方から脚を伸ばすも5着だった。

なんとこの世代では皐月賞とダービーの上位5頭の顔ぶれがまったく同じというとても珍しい結果になっている。5頭もの馬が飛びぬけていたまさに史上最強の世代だったのだ。この時点では・・・。

菊花賞と有馬記念をサトノダイヤモンドが制して「これはやはりシンボリルドルフ級か?」という期待も高まったが、4歳になると天皇賞春3着、フォワ賞4着、凱旋門賞15着とまさかの失速。マカヒキも3歳時の輝きを取り戻すことはなく、リオンディーズとディーマジェスティは故障で早々に引退してしまった・・・。その他にもスマートオーディンやレインボーラインといった魅力的な個性派もいて楽しいクラシックのワクワク度はめちゃくちゃ高かった。

サトダイマカヒキリオンディーエアスピ
朝日杯1着2着
弥生賞1着2着3着
皐月賞3着2着5着1着4着
ダービー2着1着5着3着4着
菊花賞1着4着3着
JC13着
有馬記念1着
天皇賞春3着6着

6位2012年クラシック世代

この2012年世代は代表馬の実績という点では歴史的な成績を残しているけど、世代の馬たちが上位独占!みたいな印象がうすく少し評価が低くなってしまっているかもしれない。でも見る人が見たらこの世代こそ最強という人もいるだろう。それも正しいと思う。

真面目に走れば怪獣のような強さを見せG1を6勝したゴールドシップ

圧倒的な瞬発力を武器に牡馬相手にも違いを見せつけた7冠牝馬ジェンティルドンナ

古馬になって覚醒し世界最強に上り詰めたジャスタウェイ

天皇賞春の連覇を達成した長距離王フェノーメノ

岩田騎手とともにダービーを逃げ切ったディープブリランテ

幾多の名馬を輩出した世代だけど、僕の中の主役はワールドエース、ディープブリランテ、グランデッツァだったりする。圧勝で未勝利戦を勝ったグランデッツァは札幌2歳Sも連勝。この時2着のゴールドシップも負けて強しの競馬だった。しかしこの後に現れた2頭の2歳馬に度肝を抜かれることになる。それがワールドエースとディープブリランテである…!!ともに新馬戦を衝撃の強さで勝ち「いよいよディープ産駒の主役クラスの登場やー!まるでディープの生き写し!」と大興奮したのを覚えている。ラジオNKKEI杯ではアダムスピークが勝ち、ゴールドシップが2着、3着にグランデッツァ。それぞれが順調に期待に違わぬ強さを見せ皐月賞に集結した!レースではなんと期待のワールドエースがスタートしてすぐに躓いてしまう大きな不利を受けて、直線で大外から追い込むも最内をワープしてきたゴールドシップに負けてしまう。リベンジを期したダービーではスローペースの中後方に位置する消極的な騎乗で上がり最速を繰り出すも4着に。ゴールドシップも切れ味勝負では分が悪く5着。ディープブリランテが見事逃げ切り勝ちをおさめた。ここまでは世代の争いが面白かったがトーセンホマレボシ、ディープブリランテ、ワールエース、グランデッツァが揃って故障で離脱してしまう。秋はゴールドシップが菊花賞と有馬記念を制し、牝馬ではジェンティルドンナが3冠達成しジャパンカップではオルフェーヴルを破るという快挙を成し遂げる。このゴールドシップとジェンティルドンナは対極の適性を持っていて持久力勝負ではゴールドシップ、瞬発力勝負ではジェンティルドンナと大きく明暗がわかれた。ジャスタウェイも適性が違ったし、凌ぎを削ったライバルというより、それぞれのスペシャリストが自分の得意なところで結果を出した印象で同世代という意識もあまりなく、そのあたりの印象でランキング的には僕としては低くなっている・・。

ゴルシジェンティフェノエースブリラングラン
札幌2歳2着1着
ラジオ2着3着
共同通信1着2着
スプリング2着1着
皐月賞1着2着3着5着
ダービー5着2着4着1着10着
菊花賞1着
JC1着5着
天皇賞春5着1着
宝塚記念1着3着4着
JC15着1着
天皇賞春7着1着
宝塚記念1着9着
有馬記念3着1着10着

7位2022年クラシック世代

ここ数年で競馬人気が沸騰していて、そんな中現れた最強馬イクイノックスとスーパースタードウデュースの2022年世代もやはり無視するわけにはいかない。ここ数年で競馬を見始めた人にとっては衝撃の世代だろう。ぼくとしては世代というより2頭がつよいという印象。一つ上の世代の層が薄かったのもあるし、あとスターズオンアースが5歳で崩れてしまったが残念だったねぇ・・。

日本史上でも最強と呼ばれるパーフェクトホースイクイノックス

多くの人を感動のドラマで魅了したスーパースタードウデュース

いつも最後に突っ込んでくる長距離王ジャスティンパレス

牡馬顔負けのパワフルな走りで2冠を達成したスターズオンアース

爆発的な末脚で藤岡康太騎手とマイルCSを制したナミュール

ドウデュースが朝日杯を制したものの、堅実な走りで派手なものではなくまだまだクラシックは混沌としていたが皐月賞でこの世代が他の世代とは違うということを大きく印象付ける。後方からものすごい末脚を繰り出したドウデュースは明らかにダービーを意識した騎乗だったし、イクイノックスは東京スポーツ杯以来という常識破りのローテーションで大外からの2着。それらを負かしたドレフォン産駒のジオグリフ。特にイクイノックスの走りはこれまでではありえないことで「ディープやオルフェのような特別な馬なのでは・・」という予感がした。ダービーではまたも大外になったイクイノックスはドウデュースの切れ味に屈したものの、その強さは間違いなく、ドウデュースも武豊騎手ということもあり大きな日本競馬の希望となった。

4歳になったイクイノックスは予想通り最強馬へと駆け上っていったけど、ドウデュースのほうはドバイターフをドクターストップで直前の取り消しや武騎手のケガもあって成績を残せなかったけど最後の有馬記念での劇的な復活。5歳になっても極限の末脚で天皇賞秋、ジャパンカップを制するなど日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。

イクイドウパレススターズ
皐月賞2着3着
ダービー2着1着2着
有馬記念1着7着
宝塚記念1着3着
天皇賞秋1着7着2着
JC1着4着3着
有馬記念1着4着2着
ドバイシーマ4着8着
宝塚記念6着10着
天皇賞秋1着4着
JC1着5着7着
有馬記念5着14着

まとめ

さて、こうして見ると最強世代と呼ばれるには強烈に印象に残る名勝負の存在が大事なんだと思う。

世代のレベルの高さを感じさせる後の名馬たちがワンツースリーフィニッシュするレース(アグネスタキオンのラジオたんぱ杯やスペシャルウィークの弥生賞)だったり、上の世代代表馬とガチンコで勝負してワンツースリーするレース(スペシャルウィークやマンハッタンカフェの天皇賞春)があると一気に最強世代感が強くなる。

最近は直行の馬も増えてきたので激突の回数が少なくドラマ性も下がりつつあるのかもしれない。あとはその世代の上の世代が弱かったという可能性もあるよね。そういった色んなめぐり合わせから印象に残る世代というのがあるんだろう。もちろん数字で単純に古馬混合重賞を勝った回数などをポイント化しても面白いかもしれない。この場合は1頭の馬が5個G1を取るより、5頭の馬がひとつのG1を取る方が価値が高いような計算をしないといけない。誰かやってくれないかな?もし時間があればやってみよう。

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