こんにちは。ロージーライフです。
たくましい牡馬にまじって戦う牝馬の姿はそれだけで熱くなるものがあるよね。
日本でも近年はとくに牝馬の活躍が目立つけど、世界でもそんな牡馬を打ち負かす最強牝馬たちがいたのをご存知だろうか。ここではそんな歴史に残る伝説の名牝たちを勝手にランキング化したので紹介していこう!
父Motivator
母Trevise 母父Anabaa
競争成績:13戦9勝
G1勝ち:凱旋門賞2勝、仏オークス、ヴェルメイユ賞など6勝
あのオルフェーヴルを5馬身ぶっちぎった世界最強牝馬。
またその時の3着馬が仏ダービー馬アンテロ、4着馬が日本ダービー馬キズナという豪華なメンバーだった。
3歳牝馬に有利とされる凱旋門賞だけど、びっくりしたよね。
典型的な凱旋門賞馬たちとは違う素軽いフォームで他馬を一気に突き放すスピードがあった。
あれは母父のアナバーによるものかな。
翌年の凱旋門賞もキングジョージを勝ったタグルーダや香港ヴァーズを勝ったフリントシャー、さらに日本からハープスター、ゴールドシップ、ジャスタウェイらを相手にせずあっさり連覇を成し遂げた。とにかく勝つときの鮮やかさは印象的だったね。
父Nathaniel
母Conoentric 母父Sadlers Wells
競争成績:19戦15勝
G1勝ち:凱旋門賞2勝、キングジョージ3勝、BCターフなど11勝
トレヴとは対照的に暴力的なまでのパワーとスタミナで他馬を圧倒しキングジョージ、BCターフ優勝という競馬ゲームさながらの成績を残した歴史的な名牝。父ナサニエルはガリレオ産駒なので、サドラーの2×3という強烈なインブリードを持つ欧州の結晶。日本でいうと父コントレイル母父サンデーみたいなことかな。
タフな馬場を早めからガシガシ追って最後までバテることがない。牝馬とは思えない走りが印象的なまさに怪物的だった。
父Street cry
母Vertigineux 母父KrisS
競争成績:20戦19勝
G1勝ち:BCクラシックなど13勝
道中は最後方から追い込むというダート戦では無謀とも思えるようなレース運びで連戦連勝する姿に人々は熱狂した。1984年から40年続くBCクラシックの歴史でこのレースを牝馬で制したのはゼニヤッタだけである。
さらにデビューからG1レースを含む19連勝は北米記録となっている。もちろんG1勝利数13も北米の牝馬としての最多記録。またレースでも牡馬にまじっても目をひく大きな馬体で体重は544キロあったとされている。
父Zamindar
母Zarkasha 母父Kahyasi
競争成績:7戦7勝
G1勝ち:凱旋門賞、ヴェルメイユ賞など5勝
ザルカヴァの後にトレヴやエネイブルという怪物が現れたので少し影が薄くなってしまっているが、15年ぶりの牝馬での凱旋門賞制覇は大きなニュースとなった。
道中は中段に控え、直線一気の末脚で牡馬を封じ込め無敗のまま引退。
仏1000ギニーでは後の世界的マイラーのゴルディコバを負かしているなどもはや伝説的の存在。
それにしてもザルカヴァの血統を見るとZaという名前をずっと受け継いでるんだけど、それは馬主のアガカーン家の方針で血統ごとに特定のアルファベットをつけていて、家紋のようなものらしい。。
産駒のザラックがサンクルー大賞を制して種牡馬入りしてるけど、G1馬を出すなど活躍中。
父Anabaa
母Born Gold 母父Blushing Groom
競争成績:27戦17勝
G1勝ち:BCマイル3連覇など14勝
フランス調教馬でありながらアメリカ遠征しBCマイルを3連覇した歴史的マイラー。
また仏G1ロートシルト賞を4連覇という偉業も達成している。
G1制覇14勝というすさまじい記録は長い欧州の競馬のなかでもナンバーワンである。
父Private Account
母Grecian Banner 母父Hoist the Flag
競争成績:13戦13勝
G1勝ち:BCディスタフ、ホイットニーHなど7勝
このランキングの中でも最も昔の馬。
まだまだ牡馬との壁が高かった時代の馬である。。
ホイットニーHで牡馬相手にG1制覇しBCディスタフではウイニングカラーズやグッバイヘイローとの女王決定戦を制し伝説となった。
アメリカでは無敗で引退したことからミスパーフェクトと呼ばれめちゃんこ高い評価を受けているんだって。
父Bel Esprit
母Helsings 母父Desert Sun
競争成績:25戦25勝
G1勝ち:ダイヤモンドジュビリーSなど15勝
連勝記録をつくる馬がいても、ほんのわずかな不利が命取りになる短距離界において25連勝という大記録を打ち立てたのがブラックキャビア。そのなかにははるばるイギリスに遠征して制したダイヤモンドジュビリーSも含まれているのが高く評価されている。
父Street Cry
母Vegas Showgirl 母父Al Akbar
競争成績:43戦37勝
G1勝ち:コックスプレート4連覇など25勝
33連勝という連勝記録、G1勝利数25はともに世界記録として今も輝いている。
「でもオーストラリアだけで走ってるし、オーストラリアってレベル低いんじゃない?」と思う人もいるだろう。しかし!コックスプレートでベンバトルやハイランドリールといった強豪を負かしているので世界レベルの能力があったのは疑いようのない事実なのである!
父Medaglia Doro
母Lotta Kim 母父Roar
競争成績:19戦13勝
G1勝ち:プリークネスSなど5勝
彼女が世界で知られたのは20馬身もの大差をつけて圧勝したケンタッキーオークス。
そしてその勢いのままプリークネスSへの参戦。
そこでケンタッキーダービー馬マインザットバードを寄せ付けずに勝利して伝説となった。
プリークネスSを牝馬が勝ったのは85年ぶり5頭目の快挙となった。
その後もハスケル招待SやウッドワードSを制して世代最強を証明。
4歳になってからは体調が整わず3歳の頃の輝きは取り戻せないままの引退となった。
父A.P.indy
母Better Than Honour 母父Deputy Minister
競争成績:7戦5勝
G1勝ち:ベルモントSなど4勝
ケンタッキーオークスなど牝馬G1レース3連勝で挑んだのはなんとベルモントS。
相手は後にダート王として君臨することになるカーリン。
直線は栗毛の馬体が並び2頭のマッチレースとなったが見事勝利し、102年ぶり3頭目となる牝馬によるベルモントS制覇を達成!2400mという過酷なレースを牝馬が勝利するということが想像できずに大きな衝撃を受けたっけ。これからいったいどんな競馬を見せてくれるのかとわくわくしたけど、秋にガゼルSを2着した後に故障で引退してしまった。。
父ジェイドハンター
母Zodiac Miss 母父Ahonoora
競争成績:24戦17勝
G1勝ち:BCディスタフなど11勝
デビューから3連勝して重賞初挑戦の4戦目で2着に負けてしまうが、そこからは怒涛の11連勝うちG1は8勝。
牝馬限定戦だけの連勝記録ではあるが年度代表馬に輝くなど、美しく強い栗毛の牝馬にアメリカの競馬ファンは魅了されたのだ。ファンからは牡馬との対戦も熱望されていたが、故障もありなかなか体制が整わず。。
ラストランでいよいよBCクラシックへの出走となったが、その頃にはかつての輝きはなく5着となり現役を引退した。全盛期にBCクラシックに出走していたらどうなっていただろう。
まだゼニヤッタもラグズトゥチッチズも生まれていなかった時代。本屋で競馬ブックを立ち読みして海外競馬の結果を見て興奮していた時代の話しである。。